Tips
文章パターンの構成
文章パターンは主に以下の5つの要素で構成されています。
- 基本情報:寸法、ゲージ、必要な材料・道具など
- 進め方:どの順番で編み進めるか、作品の構造の説明
- テクニック:メインで使われる模様や編み方の説明
- つくりかた:このパートの指示通り実際に編んでいく
- 略語:パターン内の略語一覧
※1.~5.の順番は、デザイナーさんによって異なります。
どの要素も大事なので、初めにざっと全体に目を通しておくとスムーズに進められます。特に、「進め方」のパートでは、作品がどういう構造になっていて、どこから編み始めるのかという情報が書いてあるのでしっかり読んで編むイメージをしておくとgoodです。
X (X) X の読み方
複数のサイズがあるパターンの場合、各サイズをカッコの記号で区切って表示します。
パターンの記載例
Size: S (M) L
Measurements: 12cm (16cm) 20cm
〜〜
Cast on 80 (84) 88 sts
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例えばSサイズを作る場合は、左端ピンクハイライトの数字を追っていくので、寸法は12cm、作り目は80目ということになります。数字が並んでいて混乱しそうな場合は、自分がつくるサイズの数字に蛍光ペンで印をつけておくと見やすいです。
針のサイズについて
gogoknitのパターンではmm(ミリ)表記で針の太さを表記しています。
日本の針の号数にはない太さの針がパターンに書かれている場合がありますが、必ずしも同じ太さである必要はありません。ゲージが合えば、近い号数のもので代用できます。
パターンの記載例
Needles: 4mm [US 6] circular needles
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→日本の輪針6号(3.9mm)又は7号(4.2mm)で代用可能です。
指定糸でない糸を使う場合の糸の選び方
パターンに書かれている糸ではない糸を使う場合は、下記の点に留意して糸を選ぶと見本と近い質感の仕上がりになります。
パターンの記載例
Materials: Approx. 100g, Merino DK, Daruma (88m/40g)
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1. 1gあたりの長さが近い糸を選ぶ
上記の糸は1玉40gで88mの毛糸です。
88m÷40g=2.2 →1gあたり2.2m
使いたい糸も同様に計算して、値が近ければ使える可能性が高いです。
2. 素材を合わせる
ウール/モヘア/コットン/リネンなど、素材が違うと編み地の質感が大きく変わってきます。
上記はダルマのメリノウール並太で、調べてみるとメリノウール100%の糸ということがわかりました。この場合、使う糸もウール100%を選んだ方が編みあがりが近いものになります。
3. スワッチを編む
1. 2.を元に選んだ糸でスワッチを編み、ゲージがパターンに書かれているものと合えばOKです。合わなければ、針のサイズを変えて調整してゲージが合うか確認します。それでも合わなければ糸を選び直したほうが無難です。
バッグなど、サイズがそこまで重要でないものの場合は神経質にならなくても大丈夫。また、あえて素材を変えて自分好みの作品にするのも有りですね。
日本語版パターンの略語について
gogoknitの日本語版パターンの主な説明は日本語ですが、略語は英語パターンと同じくアルファベットで表記しています。
パターンの記載例
1周目: *PM (BOR), k10 (12) 14, PM, k2 (4) 6*, * 〜* を繰り返す。
2周目: *SM, Mまでk, SM, Mまでk*, * 〜* を繰り返す。
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↑の読み方
1周目:*輪のはじめに
マーカーを入れ、
10 (12) 14目表目で編み、
マーカーを入れ、
2 (4) 6目表目で編む*、
* (アスタリスク)から *(アスタリスク)の間に書いてあることを、その周が終わるまで繰り返す。
2周目: *
マーカーを右の針に移す,
次のマーカーまで表目で編む,
マーカーを右の針に移す,
次のマーカーまで表目で編む*,
* から* の間に書いてあることを、その周が終わるまで繰り返す。
※各略語の日本語訳一覧はパターンに載せています。
文章パターンの説明は上記のように独特な表現なので、初めはとっつきにくいかもしれませんが、慣れてくればすらすらと編み進められるようになります。略語がわかるようになると、海外のデザイナーさんが書いたパターンにも挑戦しやすくなり編み物の世界がぐっと広がります。